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天鳳強者研究⑯:zeRoさん(十段) 天鳳位に最も近い男の力強い打ち筋!!





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zeRoさん。長い間十段に君臨している、「天鳳位に最も近い男」。1000戦だか2000戦だか、とにかくえらい長いこと十段を維持したあと、一度九段に落ちてしまったが、またすぐに十段に復帰してきた。本当に恐ろしい打ち手だ。

彼は「高打点力、爆発力」が武器の打ち手・・・という印象があったが、もちろんそれだけではない。戦術の引き出しは多く、また非常に繊細だ。
MAXBETというブログに自戦記を書き綴っており、その思考の深さがうかがえる。

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割とバラバラの手。南だけは仕掛けて役を付けたが、この3mはスルー。字牌を持ちながら安全に進める。期待のできない手牌であまり手を短くしない。
おそらく字を重ねての高打点なんかも見ているはずなので、5p、字でそれぞれ1ターツと見ればこんなところは鳴いても不安定かつ安くなるだけだ。

親番。上家が東、3mと仕掛けている。リーのみ(またはメンピン)の手牌だが、このドラの中は・・・。

叩き切る。どうなっているかわからない相手の仕掛けに怯えず、親ならアガリにかけて前のめりだ。

そして念願のリーチを打つも流局。やはり結構攻撃的だ。

現状ラス目で愚形含みのシャンテン。ドラ受けを残したいところだが、ピンズ残しの好形変化3種を重く見てペンチャン落し。
ラス目リーチには他家が前に出づらい。それならば、好形変化含みでテンパイ巡目を早め、なるべく早い巡目にリーチを打って一人旅したいという意図だろうか。

4mを引いて今度は8p切り。

親のドラ1の手。ここは1枚飛び3sの受けを嫌って打2s。3sツモはそんなに嬉しくない。25mツモなら文句なしのリーチ。8sツモで完全シャンテン。そしてなんと言っても・・・

マンズを縦引きしたときのこのリーチ!!2s→9s→8pと手出ししてのこの捨て牌だと、1sの出やすさが大分違ってくるんじゃないだろうか。
これは意識してか、体に染み付いているのかはわからないが、こうした「リーチ時和了率」を高める(と思われる)選択がしばしば見られた。めくり合いからの放縦が致命傷となる天鳳では、しっかりアガれるリーチをかけたいという思考だろう。
「迷彩」というほどのものでもないが、リーチ前の準備段階で種を撒いておくことでリーチ時和了率を高める2s切り。いい一打だ。




続く西2局。3着目のリーチが入った絶体絶命の状況。自分の手はチートイのシャンテン。西を切ることは簡単だが、追いついた時に西単騎になるか数牌単騎になるかで相当アガリ率が違ってくるはず。ここは歯を食いしばってワンチャンスの打7pとした。

さすがに5sは切りきれず西を切ったが、残り数順のところで今度はトイトイ(四暗刻)のイーシャンテンに。何を切る?

ドラをかちこんだ。下家とのテンパイノーテンでも相当苦しい点差が付いてしまう。ここはもう覚悟を決め、この手にMAXBETだ。天鳳を知り尽くした男の決死の押し。

上家から8sが出てダブロン。ラスから一転トップに上がる素晴らしいアガリをものにした。

字牌が3組あるなら当然仕掛けて・・・。

こうなる。

そして上家が打ってきた6pをチーして裸単騎でフィニッシュ。ツモ切りリーチもそうだが、強者は裸単騎も厭わない。そりゃそうだ。単騎テンパイだろうが読まれようが、打点で押せる手の完成だ。
100%満貫テンパイしている人が一人いるわけだから、他家だって相当やりづらいことには違いない。(参考:【達人の一打】ASAPINさん④(裸単騎編)

南2局ベタオリの局面。カンチャンにしか刺さらなさそうな5pをツモってきて安牌は足りつつある。ならば・・・・

ここで7sの暗カンだ。ドラを増やすことによって西家の打点を上げ、2着目の親の親被りの点数を上げる狙い。
「天鳳はラス目に厳しく」はあくまでも自分がラスになる可能性のある局面での話であって、ラス落ちがあまり現実的でないこの局面はトップを取るために最善の選択をする。

目論見通りドラを2枚乗せた西家の満貫ツモアガリ。2着目との点差を広げた。

5pは不要牌。すでにケイテンを目指す巡目になりつつある。当然ここは・・・・

東切りだ。東、南家ともかなり濃い牌を河に並べており、この終盤で5pを切ってダマテンに刺さったとしたらそれは事故ではなく、ただヌルイだけだ。
終盤のダマテンケアは結構成績に直結するところ。強者は皆きっちりやっている。

オーラスアガリトップでのこのピンフテンパイ。ここは点差を今一度確認し・・・。

リーチに行った。
これは天鳳界隈ではお馴染みになりつつあるのかも知れない。オーラストップ目の役アリリーチ。親をオロしてトップを磐石のものとするためのリーチだ。

①親は満貫ツモられでも着順変わらない2着目で、放縦でラス落ちの可能性があるため、よほどのことがない限りオリる公算が高い。


②親以外の2人に満貫を放縦してもトップ終了。

というわけで、親をオロしてトップを磐石のものとするためリーチと行った。ダマテンにした場合、トップ率は90%くらい(適当)だろうが、リーチを打つことによって、トップ率が98%くらいに上がるだろう。

これはこの点差だから打つリーチであって、例えば親の点数が34000点だったりしたら親は降りてくれないし、満貫放縦で西入や着順落ちするような点差ならかけない方がいいリーチだろう。

これは牌効率。9mを切ってしまう人をよく見かけるが百発百中で3mを切れるようにしよう。

牌譜を見たが、やはりというか、かなり攻撃的な打ち手だった。安そうな仕掛け相手であれば無視して自分のアガリをもぎ取りに行く。勝負どころと見れば相当危険な牌もかちこんでいく。相当見ごたえのある麻雀を打つなあという印象。僕もMAXBET読んで勉強します。

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天鳳強者研究⑮:秋田のにんにくさん(十段) 引き出しの多さが光る隙のない打ち手!!




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秋田のにんにくさん。数ヶ月前に十段に昇段した。名前は秋田だが、今は仙台の方へいらっしゃるようだ。gc@激辛さんと同じく仙台の雀荘に勤めていて、天鳳十段の二枚看板でやっているらしい。杜の都恐るべし。

これは私の勝手な印象なんだが、新潟・秋田・北海道辺りの雪国育ちの麻雀打ちはマジで強い人が多い。nakajuunさん、リツミサン、ロリータな焼肉さん、なまはげリーチさん等々。打ち筋は様々ながら、やたら強い人が多いように感じる。

牌譜を見た印象。基本的に攻撃寄りで、かなりアガリに向かうタイプなのだが、引き出しの数が多い上、それを的確に使いこなしており、相当隙がない。かなり手強い打ち手で、マジきれそう!さんに近しいものを感じる。強さを感じさせる素晴らしい牌譜だった。ちなみに6個牌譜を見たがツモ切りリーチはしていなかった。

下家はテンパイしているかはわからないが手が早いことは確か。点棒を持っているのですかさずアシスト。親を蹴りに行く。親の捨て牌、何をやっているのかはわからないが相当ヤバイ。

トイトイの高打点パターンは十分考えられるので、差込みまではしたくないようだ。

 

ビハインドの東3局。親リーチを受けた局面。現物の5s切りでテンパイ維持できるが、

なんとここはシャンテン戻しを選択。リーチを受けている中で、これはなかなか見られない選択じゃないだろうか。上家がリーチ後に切ったソーズを吸収しつつ、打点を作って押し返す構想とした。3900両面になれば最後まで押し返せるが、中途半端な2000点の愚形だとどうしても途中で降ろされてしまう。となれば、シャンテン戻しの方が和了率が高いまである。素晴らしい選択。

そして上がりきった。6sで打った上家は一瞬「緑一色」の文字が脳裏に浮かんでヒヤッとしたことだろう。

ラス目でラス前。ちょっとこの手はどうにもならなさそうだ。その中で最善を尽くすならば・・・。

ホンイツブラフだ。ラス目の仕掛けはケアされる分、ピンズを余らせれば抑止力も相当高い。この局に限らず、結構捨て牌で圧をかけてくる局が多い。名前と相まって、他家は「なんだかにんにくの臭いしないか・・・?」とザワザワし始めて手が止まる。

4p手出しからずっとツモ切りでテンパイ気配を装っていたが、にんにくさんに上がられるとキツイ3着目に2pを打たれ、上がられてしまった。結果としては上がられてしまったが、おそらく仕掛けがなければ対面はリーチをかけていたはずだ。臭いの抑止力は大いに効いている。ブレスケアしている場合ではない。

6mをツモった時だけ少し活きる7mよりも二人の安牌の9p残し。この辺りのバランスは相手の速度感にもよるので非常に難しいところだ。東1局親、特に誰が早そうという情報もない中であれば引っ張っておきたい気もするが、すでに捨て牌2段目、マンズは場に高く全員の危険牌なので見切りをつけた。

2巡目につきサラリとタンヤオを付けに行く9m切り。これは「鳳凰卓でトップ率を上げるための3つの心構え」の記事で取り上げた、ちょっとした一手間で打点を上げに行く一打の典型だ。おろしにんにくをちょろっと入れることで手牌の香りを引き立たせる良い一打。

これは当然中バックでチーする巡目なのだが、

234ではなく345でチー。今回の牌譜で一番勉強になったのはこれだ。これなかなか思いつかなくないですか?
234でチーだとソーズ356778の形で残せるため受け入れが広くなるが、4sは残り一枚なのであまり意味はない。対して345でチーするとホンイツへの渡りを見ることができるのだ。何切る問題的な形で見せられたら思いつくかも知れないが、実戦でこれなかなかできないぞ。
ちなみに、345で鳴くと中を鳴いた時の最終形が14sになるのに対して、234で鳴くと最終形が69sになる。引き出しの一つに入れておくといつか役に立つかもしれない。

東3局トップ目。ラス目の親リーが来たが安牌はない。

安牌をムリヤリ水増ししたりせず、そろりそろりと押しながら満貫イーシャンテンにこぎつけてしまう粘り。

下家の役役仕掛け。8sも愚形には刺さる牌だが、自分の上がり目はつぶさずまだまだ粘る。

2鳴きですか?いいえ、これはラス目の親にテンパイを取らせないための邪魔ポンだ。しっかり反応できている。

これも両面両面のシャンテンからポン、自分にハイテイを回せるためツモ回数は減らさず、ケイテンの受け入れを広げる。

そして8mをキャッチしてケイテン料ゲット。すばらしい。これの積み重ねが実力だ。

 

麻雀打ちは各自色々な引き出しを持っているが、それを実戦で適切に活かせるかどうかはまた別の問題だ。秋田のにんにくさんは実戦に活かせる力を持っている。ぜひこの調子で天鳳位を目指してもらいたい。

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牌譜;
http://tenhou.net/0/?log=2017081710gm-00a9-0000-3632abef 1位
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