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【天鳳戦術】強者達のウルトラ空切りテクニック



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今回扱うのは「空切り」について。

念のため説明しておくと、空切りとは「ツモった牌と同じ牌を手の内から切る」こと。
下手な空切りは手牌が透けるだけだが、上手く使えれば非常に有効な迷彩になるこのテク。強者達の牌譜からそのテクニックを学んでいこう。

空切りテク①オリた風を装う(基本編)

これは空切りのテクニックの中でも一番オーソドックスなパターンだろう。他家リーチの現物待ちでテンパイしている時など、他家の安全牌を持ってきた場合、ツモ切りではなく同じ牌を手出しすることで、オリたように見せかけ、当たり牌をつり出す。

実戦でも良く見かける、有効に使えるテクニックだが、タイトル戦の決勝で、ため息をつきながら3sを空切りした場合などは、失格処分が言い渡されることもあるため注意が必要。チャンタ三色ドラドラなんてあがれてしまったら尚更だ。何のことですか?わかりません。

こちらは太くないおさん。対面の仕掛けに対し、全員が慎重になりつつある局面でのダマ満貫テンパイ。

ここからは7sを空切り。対面の現物を手出しし、オリている風を装うことで、自分へのケアを弱め、対面の現物4mが場に放たれるのをじっと待つ。

 

空切りテク②またぎの待ちをぼかすための空切り(基本編)

これを語る前の前提として、「トイツ落としした牌のまたぎの両面待ちになることは(空切りが絡まなければ)ほぼない」ということが言える。

例えば3mをトイツ落としした場合には、そのまたぎである14m、25mが待ちになることはほぼない。14m待ちであれば2333mから、25m待ちであれば3334mからそれぞれ3mを2枚切ったことになるため、不自然だろう。

それを踏まえてたとえばこんな手。

ドラはなし。完全イーシャンテンで、3sを切ったとしよう。

しかし即座に裏目、3sを引いてきてしまいテンパイ逃し。こんな時は、ぼーっと3sをツモ切りしてはいけない。ため息をつきながら3sを空切りするのが定石だ。

3sを河に二枚手出しで切ることにより、他家からはトイツ落としをしたように見える。となれば、マンズが埋まってテンパイした時に、25sが絶好の待ちになる。

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空切りテク③またぎの待ちをぼかすための空切り(応用編)

太くないおさん。25m待ちだが、前巡に3mを切っている。ここは3mを空切りするかと思ったが・・・

ところがどっこい、ここは3mツモ切りとした。この場合、3m空切りで25mを釣り出しーーーーと考えるのは浅はかなのかもしれない。
2pポン打東でテンパイだったのだが、他家から見ても打東でテンパイしたのが濃厚だろう。そうなると、2枚目の3mを手出しすると、ちょっと空切りの臭いがしてしまうかもしれないと見て、3mツモ切り。
確かに、打東からの単純3mトイツ落としは不自然に見える。ピンズはさばけているし、あるとすれば2233mから3mトイツ落としで2mと2s、3sあたりのシャンポンとか?うーん、やっぱり2mが待ちに絡んでるやんけ。却下。というわけでツモ切り。

 

こちらは「iq180真剣様」の牌譜より。ドラの南をポンして目立っている局面。前順に3pを切っているところにまた3pを持ってきた。

これをなんと空切り。中張牌のトイツ落としは非常に目立つところ。ピンズは完成しているため、3pまたぎが通りやすくなってしまうリスクが大きく見える。一見して、何してんだ?と思った。ところがこれには深~い意図があった。

2mを引いてテンパイしたあと・・・

1pを引いてこう。高目三色のテンパイだ。ピンズは場に安くて、アガリやすそうなところで、迷彩もバッチリ。この最終形を考えての3p空切りだった。

上の画像は1pを引いた形だが、4pを引いた場合についても考えてみよう。

(※画像は合成です)

これだと、完全に盲点になっている1pが、三色の高目となっている。3pがトイツ落としに見えるかどうかで高目の1pの出やすさが変わってくる。これには感心した。すごいわこれ。

これは太くないおさん。7mをツモって7m空切り。前巡、三色決め打ちの5sを切っているが、5sを切った後手出しが多いほうが、筋引っ掛けの効果は大きくなるだろう。

空切りテク④偽りの両面落とし

これはいい牌譜が見当たらなかったのだが、昔某十段とセットした時、見事にやられたのを強烈に覚えている。

十段がドラの白をポンして2フーロ。

5s切りの次巡、小考して6sが手から出てきた。テンパイ濃厚だ。

捨て牌は下記の感じ。

(6sは手出し)

数巡後、自分は面前で役なしのカン7pテンパイ。出て行く牌は筋の3m。あまり無理する点棒状況でもなかったが、47sが薄いわけでもないし、56sの両面を落としているなら筋は通るだろう、と踏み、ぼんやりと3mを切ってテンパイを取ると、十段から「ロン」の声が。

手牌を見た瞬間に「やられた!」と思った。
6sは明らかに空切りだ。待ちの3mは筋にかかっているが、ドラポンに対して筋の3mなんてそうそう出てくる牌ではない。ならば、両面ターツ落としに見せかけ、最終形も両面以上の待ちであることを匂わせる。これであれば筋の信頼度が上がり、3mが切られやすくなるだろう。

十段はドヤ顔もせず、淡々と満貫申告をしてきた。これはこれでうざい。私は満貫の授業料を払って、もう引っかかんねーぞと心に誓った。まだまだヒヨッコですなw


空切りに関しては、「自分の捨て牌」という数値化できない、セオリー化しずらい部分のため、まだまだ世に知られていないテクニックがいっぱいあるんじゃないかと勝手に思っている。「こんな空切りしたったぜ!!」みたいなドヤ顔の牌譜があれば、是非コメント欄でもツイッターでも送ってください。

追記

確かにそのパターンありましたね。

先日十段になられた信濃の荒法師さん(そのうち記事にする予定)の牌譜より。この場合は面前手で、特に注目を浴びていないので多少効果は薄れるものの、9s空切りで6sとのスライドに見せる。
789sと持っているところに6sを引いてきて9sを切ったのならば、36s待ちは否定される。45789sに6を引いてきても9sは切らないからだ。マンズ埋まってリーチならば、他家から見て36sはかなり打ちやすい牌になる。もちろん、しっかりと手出しを見ていれば、の話だが。

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【天鳳強者の麻雀観】「現張り(現物待ち)ダマ」の基準



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「先行リーチの現張りテンパイはダマ」というのは、今では昭和のセオリーとされている。ダマで満貫あるならともかく、ピンフドラ1のようなリーチの打点上昇が大きい手であれば、現張りでもリーチするのが主流だ。うっかりダマにすると、「豆ダマ」「昭和」と揶揄されかねない。

しかし、「現張りダマ」が有効になる局面は多く存在する。特に、放銃が罪となりやすい天鳳においては、「リスクを最小限に押さえながらアガリを拾う」ための現張りダマが有効になる局面は意外と多いものだ。今回は「円」さん(十段)、タケオしゃん(天鳳位)の牌譜から、現張りダマが有効になる局面をピックアップしていく。

①直前に切られた牌を狙い打つ「キラーダマ」

これは「円」さんの牌譜より。東3局で点棒状況的にはまだ平たい局面。25pのタンピン、高目ドラ1でテンパイしたが・・・

ここはダマテンを選択。南家の宣言牌が2pであり、目立たない南を切って現物待ちテンパイであれば、親がスッと2pを合わせ打ちしてくる可能性は大いにある。大きく沈まないことが大切な天鳳では、この選択は大いにあるところだろう。

親は南手出しだった。2pが出てこないことを確認してから、ツモ切りリーチ。これはツモ切りリーチの理由として非常に納得のいくものだ。

これも「円」さんの牌譜より。現張りダマとはちょっと違うかもしれないが・・・。
2s単騎に向けて河を作ってきた。通常であればドラを切って2s単騎でリーチするところだが・・・。

ここは2s切り。2sが良い待ちといえど、ドラが通ったこの瞬間であれば、ドラを切りあぐねていた下家、対面から拾える可能性は大いにある。そして2s単騎リーチは、下家に2mを鳴かれた時が寒すぎる。この巡目で下家にドラを鳴かれて向かってこられた場合、いくら2sが良い待ちだと言っても分の良い勝負とは言えないんじゃないだろうか。

②待ちが薄い時の「消極的ダマ」

これはタケオしゃんの牌譜より。点棒の動きがほぼない状況で、現張りの69pをダマにした。

通常であれば現張りでもリーチするべき局面といえるが、この場合は

①6pも9pも通っていて、現張りの効果が高い

②69pが4枚見え(特に9pが3枚見え)で、待ちが悪いこと。

③上家も押してきており、ここから追いかけリーチが来るのであれば撤退の選択肢を残したい。

この3点から、ここはダマテンとした。

上家に合わせ打ちしていた下家からまさかのリーチがかかりヒヤッとしたが、自力でツモ。結果的には一発ツモだったが、これでもリーチ棒2本と1本場を合わせて5000点の収入だ。この5000点の加点を、もったいないと思うか、上々の結果と思うか。

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③現張りダマにしてはいけない局面

これは現張りダマの悪い例だ。残り1800点の親が3フーロしている状況。ここでダマを選択したが・・・。

①3フーロしている親はほぼオリないので、親からの出アガリ率はほぼ変わらない。

②6sは親にもリーチにも現物だが、残り2枚しかない。次から次へと現物が増えるこの状況で、下家が筋の3sを切るということもまずないだろう。つまり、下家からの出アガリ率もあまり上がらない。

③何よりもツモった時が寒すぎる。700-1300のツモ上がりなら、次局満ツモトップの目も残るが、この点棒状況であれば1300-2600をツモって2着が確定する方が良い。

打点上昇効果が大きいことと、現張りの意味が薄いため、この局面はリーチを打つべき。「ダマにしたおかげでアガれた」というパターンは少なくなりそうで、逆に「ダマにしたせいで最終的に3着終了」というパターンが増えそうだ。


先行リーチの現張りの時のリーチ基準をまとめると、

大原則:打点上昇が大きい手なら現張りでも基本はリーチ

①待ち
薄いならダマ寄り
多く残っていそうならリーチ寄り

②周りの動向
オリているならダマ寄り

周りがオリていないならリーチ寄り

③待ちが複数あるテンパイ
待ちが両方出てきそうならダマ寄り、
出てきそうなのが片方だけならリーチ寄り(36s待ちで、3sのみ現物の場合など)

④飛び寸の他家がいる場合
ダマにすることで有利なゲーム終了のパターンが減ってしまうならリーチ寄り(特にダマツモで飛ばせない時)

⑤打ち出す牌の危険度
安全牌を切ってのテンパイならダマ寄り
明らかに危険な牌が出て行くならリーチ寄り(現張りが警戒されるため)

待ち牌の切られたタイミング
待ち牌が直前に切られたばかりなら少しダマ寄り(出てこないなら次巡ツモ切りリーチでも良し)

⑦点棒状況、巡目
放銃が痛い局面ならダマ寄り、流局間際ならダマ寄り

 

打点厨!攻撃型!などと言われる強者でも、天鳳では現張りダマの2000点、3900点なんかをアガる人は多い。もちろん基本はリーチだが、条件が揃った時にはダマという選択肢も考慮してみることをオススメする。豆ダマだなんだというヤツは結果で黙らせよう。

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