月別アーカイブ: 2018年11月

天鳳強者研究32:お知らせさん(天鳳位)踏み込むリーチファイター天鳳位!!


麻雀ランキング

先日、天鳳ヨンマに14人目の天鳳位が誕生した。お知らせさんである。

お知らせさんと言えば、鳳南界(というか天鳳界)きっての鬼打ち勢として名高い。今年の6月には生活の全てを天鳳に捧げ、鳳南月間打数1041本という世界記録を樹立している。ギネスに載って良い。

広告



私が初めてお知らせさんの観戦をしたのは、ちょうどその鳳南鬼打ちトライアルをしていた時のことだ。昼夜問わず常に鳳南の観戦欄にいたお知らせさん。昔海外で50時間ぶっ続けでネトゲやってたゲーマーが死んだ、ってニュースがあったが、この人は大丈夫なのか?というのが最初の感想。

そして観戦して衝撃を受けた。「鬼打ちトライアル中なのに打牌が非常にゆっくりで丁寧」だったのだ。普通1000本打とうと思ったら、一打一打はある程度適当になっていくことは想像に難くない。しかしお知らせさんの打牌速度と丁寧さは、鉄強が集中して打っている時のそれだった。仕掛けが入り乱れても、しっかりと読みを入れながら、一打一打集中して打てている。これ一ヶ月やったらマジで死ぬぞ、と思った。死ななかった。さすがです。


↑死なない

 

牌譜を見た印象。うまぶったり捻ったりすることはあまりなく、真っすぐな手順で手牌を進め、そこそこ以上のリーチをガシガシぶつけていこう、というのが恐らく基本スタンス。天鳳位の中では一番の立直ファイターなんじゃないだろうか。わりとzeRoさんとかいちはらさんとか寄り。

その中でもお知らせさんが他のリーチファイターと差をつけているところは、「先の展開を読む大局観」と「人より一歩だけ踏み込むこと」じゃないだろうか。

これは危ないドラを先処理して準安牌の発をキープ。ドラを切ってもリーチ時でそこそこ以上の打点は確保されており、十分ぶつけられる手。2sを残しても3s先引き以外は結局ドラが出ていく。中盤の基本手順だろう。

ここは形式テンパイにも取れるがスルーとした。かなり好形っぽい河で2pの放銃率はかなり低そうだが、ここでケイテンを取っても流局まで維持できる可能性は高くなく、点棒状況的にケイテンの価値も下がっている。ノーテンで親落ちしたとしてもさほど損ではない点棒状況だ。

しかし巡目が進みこうなれば話は別だ。ポンして3m切り。こちらはスムーズにケイテンを取れる可能性がグンと上がっている(ついでにハイテイも消える)。ならば、テンパイ料もらってもう一局、の方が順位期待値は良くなりそうだ。

迎えた次局。上家の8s切りは8p切りと9p切りの間なので、染まってはなさそう。少し離れたトップ目、かつ下三人が平たい(=低打点のアガリで局が進みやすい)ため天鳳だと守備気味に行きたくなるところだが、かと言って中抜きするのもちょっと弱い。ここは真っすぐ行ってトップを固めるアガリをもぎ取りに行く。多分この2sは押さないといけない牌。

オーラスの微差トップ目。下家は4pチー打8p、3sポンして2枚目の4m。まともに読めば47s58s58mの三点だろう。さらに言えば11巡目の3pはかなりスライド濃厚なため、もう一枚ドラを持っている(つまり放銃すると3着落ち)。この8sはさすがに切れない。流局でも親がテンパイなら次局あり、テンパイ復活の可能性も十分あるため、意外と希望は残っている。8p切り。

ここで回るのは当然だが、大事なのはこういう局面で100回中100回回れること。

ちなみに上家の銀色いがぐりさんも当然同じことを考えている。倍満放銃しても着順は変わらないが、放銃すると終了してしまう。テンパイ効率MAXには取らず発切りとしている。

親の赤5s切り。ここはさすがにチー。だが、西切りではなく8p切りとして形を決めた。親は攻撃してくる可能性が高く、ソーズ以外安牌がないことを考えると西1枚だけでは心もとない。西家もいつ襲い掛かってきてもおかしくなさそう。よってここは半身の構え。こういうバランスの取り方は非常に参考になる。

結果的に安全進行のみでめくりあいができた。アガリには結び付かず。

ドラは増えているしラス目の立直だが、ここは当然飛ばしのトップを取りに行くところ。2s切りリーチ。

こういう踏み込みがお知らせさんの特徴じゃないだろうか。役牌を二つポンしている親には鳴かれるだけでも厳しい。そのため、1p切り辺りで様子を見つつ絞り気味の進行をしたくなるところだが、自分のアガリを見てまっすぐ7p切り。人よりも一歩だけ踏み込む。

広告



これは面白い一打。白ポンの1500点にはあまり意味はない。白を残して高打点となるのは白ツモの2枚だけ。それよりもタンピンに寄せた方が決定打となりやすい、ということで2シャンテン戻し、だろうか。3p周りがドラだったり、白対子がオタ風対子だったりした場合は普通の手順だが、役牌対子でのこういう打牌はあまり見たことがない。

そして大満足リーチ。この手順はなかなか踏めないんじゃないだろうか。

そんな打撃系の打ち筋を見せたかと思えば、こちらの赤5sはチー。上家の捨て牌にピンズが高く、カン5pはネックだが、ここを鳴いておけば47sもチー出来る。結局3mを引ければ5800。アガリ率に結構な差が付きそう。これは結構鋭いチーなんじゃないだろうか。

オーラス。8sツモの3面チャン変化に意味はないが、ここは当然7sではなく4s切り。この意図は・・・

これだ。中ポンの時に58sに受けられるのに加え、58sツモの時も満貫になる。

ツモを増やすため加カンして、8sツモで条件クリア。我々は目指そう、パーフェクトな1000打を!!


↑パーフェクト

南3トップ目、リーチ手順を踏んでリスキーな愚形リーチを打ちに行く局面ではない。喰いタンに寄せる9s切り。9mを切らないのは、安牌に乏しい手でせめてもの安牌(ワンチャンス)をキープしたというところだろう。対面の暗槓はラス目のため手バラでもおかしくないが、この局面でこの手牌だと、優先すべきはアガリ易さよりも安全度か。

逆にこちらは3着目かつ手牌価値が高いため、安全度よりもアガリ易さを取る。ドラの南が鳴けたときに雀頭固定の手順を残せるよう、8sを残して2者に安全な1m切り。

こちらも踏み込み。こちらはまだテンパイすら取れていないが、北家の連続手出し(2s→1s→9s)がかなり弱弱しい。テンパイしている可能性は低く、万が一テンパイしていたとしてもケイテンの可能性も高いため、ギリギリまで自分のテンパイを見る。ここでのテンパイ料は非常に大きい。

すんでのところでテンパイが取れていく!

今9mをツモったところ。リーチに対して8p、4mと押したが、その後色々無筋が通って残り筋は5本。9mは切らないとしても、手拍子で4mを切ってしまうとテンパイ時に出ていく9mが結局キツイ。そんなら56pを並べてノーリスクで取れるテンパイだけを取りに行く。

そしてたどり着いたこのテンパイはリーチ!!2件リーチに踏み込むとなると待ちの悪さが気になる。決して勝算のあるリーチではないが、それでも安全牌を切りならダマよりはリーチの方が「マシ」だろう。麻雀は与えられた手材料で最善を尽くすゲーム。こんな待ちで3件目のリーチを打ちたい人間なんていないが、オリたらオリたで失点する。立直が一番「マシ」ならそれを選ぶのが最善だ。


お知らせさん、強かった。天鳳名人戦に出てくれたら、マジで応援します。

↓役立ったらクリック!!

麻雀ランキング

広告