月別アーカイブ: 2018年3月

天鳳強者研究55:よしぎさん(十段)同卓者達を阿鼻叫喚させる鋭い打ち筋!!


広告


今回取り上げるのは十段のよしぎさん。多分2度目の十段なんじゃないだろうか。

かなり鋭いアガリをしてくるタイプのようで、う「よしぎさんはつえー、苦手」という声・・・というか悲鳴が多く挙がっている。実際に牌譜を見てみて、かなり鋭い鳴きが多い印象。「鳳東にいる、そんなに鳴き散らかさない強い人」ってイメージだ。


11_R
二段目に入り2シャンテンの手牌。8mチーから入った。両面チーから入るのは名残惜しいとはいえ、58mはすでに4枚目。これをスルーすれば急所となってしまう上、速度的にも追いつかなくなってしまう。鋭いチー。

4_R
東3局ラス目。ドラ暗刻の勝負手イーシャンテンにリーチを受けた局面。7mが浮いているが、リーチの捨て牌は誰がどう見ても47mがド本命だ。さあ何を切る?

5_R
入り目であれー!!と念じながら打7m。相当放銃率の高い牌ではあるが、ここは勝負とした。放銃を避けるよりも、アガリ逃す方が格段に痛い。どうせ一時しのぎの白を切ったところで、テンパイすれば7mが出て行く。ならばここで勝負をかける。

9_R
チートイツは赤受けを残す派。5s切って先に引っ掛けておくという選択肢もあるが、4s→5s切りのリーチならモロ引っ掛けには見えづらく、8sも釣り出しやすい。

12_R
東1局。現物は1mのみ。ここはドラではあるがまっすぐ8mを打ち抜いた!

6mが早く、ワンチャンス。ドラではあるが、ドラだからという理由だけでは放銃率はそこまで上がらない。ダブ東の所在はわからないものの少なくとも6pは絶好の場況。アガれそうな手牌ならブレーキを踏まない。

13_R
ここは3m切りではなく6m切りリーチといった。9mが通しやすくなる分河は少し弱くなるが、周りは手が遅そうで、一人旅になりそうな気配がムンムンする。それならば、ツモった時に少しでも跳満になりやすいように、裏ドラ効率を重視した感じだろうか。

14_R
リーチを受けリャンシャンテンの手牌。オリようにも安牌がない。そんなときは・・・

15_R
おらあ!!スジ!!!
ドラだろうがなんだろうが、一番放銃率の低い牌は間違いなく2mだろう。もちろん当たれば高いのだが、親リーに無筋を切るよりはダブ東を切る方が安全なように、放銃率の低い牌を愚直に選ぶのが麻雀の基本だ。

16_R
これは面白い。南3局、親の仕掛けを見て、役牌を切る気が起きなくなったのだろう。場に高くなりそうな6sを切って、字牌を重ねてのチートイツ本線で進める。

17_R
下家が6sをチーしたのを見てアシストに回る。親は役牌バックだろうか?ドラは親にポンされる可能性もあるが、それよりも下家に鳴かれることを優先した。

18_R
3巡目にして早くもテンパイ。ドラが4sのため14sに受ける手もあるし、素直にマンズの3メンチャンに受ける手もある。さあどっちに受ける?

19_R
打点差があるとはいえ、5枚VS11枚ではさすがに11枚の方に受けるか。47mなら平和も付くことだし。

広告


20_R
流局間際、オリの局面。ドラの4pが通った。思わずマウスを自分の手牌の4pの上に持っていくところだが・・・。

21_R
緩まず9mツモ切りとした。下家が鳴ける牌を切ってしまうとケイテンを取られてしまうかも知れないが、簡単に鳴かせない。緩まない。

22_R
ターツが一つ足りないところだが、ここはメンタンピンの決め打ちでドラの東切りからいった。親に4000オールをツモられると終わってしまうため、なるべく重ならないうちに切ってしまおうという意図もあるのだろう。

23_R
オーラスの2着目。トップとは倍ツモ条件のため、2着キープがメインの局面。しかしこの5sをスルーした。

うーん、鳴かないか!?と思ったが、鳴いた時に増える受け入れで嬉しいのは6pくらい。それなら次の1ツモでテンパイするチャンスをキープしつつ、親の安全牌である14sをキープしながらの進行の方が安定するかもなあ。親リーへの押し返しも含めて。

24_R
オーラスのトップ目、1300点差の上家とのアガリ競争の色が強い局面。ターツオーバーから、東切りとした。
これは良い一打。東を切っても平和やタンヤオは残り、白重なりの可能性も残る。

25_R
リーチが入っているところ。回して回してテンパイが入った。9pは無筋だがそっと河に置いてテンパイは取る。

28_R
そしてケイテンを取りに行く巡目に差し掛かってきた。6mチーして打9mでツモ番キャンセルする??

29_R
よしぎ十段の選択は・・・スルーだ。これはよーく見て欲しい。

6mチーは、あくまでもツモ番をキャンセルするためのチーだ。確かにここでチーすれば、一回ツモ番はキャンセルされる。・・・しかし!!自分は西家。ここでチーするとハイテイが回ってくるため、ツモが一回増えてしまうのだ!
1回のツモ番キャンセルして1回ツモ番が増えたならプラマイゼロだwそれならここで8mなり6mなりを引きに行った方が明確に得じゃないだろうか。ツモ番キャンセルは盲目的にやれば良いというものではない。これはとても勉強になりました。


噂になるだけあって、確かに鋭いわよしぎさん。ツイッターやらないかなあ。

広告


天鳳強者研究54:kiyodaiさん 独特の手順が光る「手役守備型」【過去掲載分】


広告


さて、先日の記事でkiyodaiさん(醍醐大プロ)の先切りテクを紹介した。今回は、それ以外の部分でのkiyodaiさんの打ち筋について研究していく。

牌譜を見た印象。基本的には守備をベースにした打ち筋という印象。リスクを最小限に抑え、なるべく安全にアガリに向かう。その中で、手役意識が非常に高い点が挙げられる。ホンイツ・チートイ・チャンタなどに寄せていくことが多く、大きくハマれば跳満、ダメでも撤退の道を残しつつ、鳴いて手を進めることもできる進行を好む。おそらくリーチ率はあまり高くなく、その代わり、鳴いて3900以上の打点を作りに行くことが多い印象。

7_R

手組み段階では、かなり手役を意識した進行が多く見られる。この手ではチートイツ決め打ち。赤もあるが、危険度で打5p。

9_R
イーペーコーもあるが、123、234の三色変化の方を強く見て1p切り。完全形にこだわらず、満貫を作りに行く。

10_R
こちらは攻守兼用のチャンタ(orイッツー)へ。

15_R
これも面白い一打。縦引きはテンパイを逃すものの、ドラまたぎの36sはあまり待ちにしたくないため、58s引きでのピンズ待ちを作りにいく。

16_R
完全に狙い通り(ΦωΦ=)

17_R
トップ目でのチートイテンパイ。一枚切れの中単騎は絶好の待ち。ここは・・・・

18_R
そっちか!?と思ったが、巡目と親の濃い捨て牌を考えると、親のダマテンを警戒したように見える。このあたりは非常に繊細。手の内にドラがあれば、半荘の決め手となるためまた違う選択になるのかも知れない。

19_R
世が世なら北ポンの1300、しかし現世ではトイトイがついて5200の芽が残る。この後一枚19字牌を引いてくれば、ホンロートーの満貫まで見える。

21_R
こちらは国士とチャンタの両天秤で進めて・・・

22_R
ブラフに近い仕掛けも繰り出す。2副露でもこの手牌なら守備力は相当高いため、2副露からでもオリるのに困らない。また北重なりで満貫になるため、攻撃力もなかなか。安牌として発を残して2s切り。

26_R
とはいえ、いつも手役を狙っているわけではなく、時には思い切ってスピード重視の手順も踏む。競っている親も南家も役牌からの切り出しで、そこそこはまとまっていそう。供託もあり、アガリがそこそこ偉い局面に付き、2mや8sに手をかけずにくっつきを残す。

27_R
こちらも3900をアガれればかなり大きい局面。雀頭はないが南バックで仕掛けていく。

どうせ愚形だらけの手なので、最終形が単騎になっても何ら問題なし。むしろ手代わりがある分、変なカンチャンテンパイになるより良いまである。

29_R
オーラス、3着目と200点差の2着目。ここも789の三色に決めつつ、1m1pの重なりやくっつきで、隙あらば純チャンに持って行く構え。

30_R

これがピタリとハマり、大きな大きな11600のアガリ。アガり止めができないことを考えると、この一局で下位を突き放す意味合いは大きい。


やはり、競技麻雀の感じが強い。協会に所属しているたの@さん(田内翼プロ)の牌譜を見たときも「競技麻雀っぽい!」と思ったが、kiyodaiさんの牌譜はそれよりも競技寄りの感じがある。これは単純に雀風の違いというのもあるんだろうけど。
不特定多数と打つ天鳳と、固定メンツで打つ競技麻雀では打ち方が違う・・・というのはたまに聞く話だが、天鳳っぽい打ち方の中にも、競技麻雀っぽい打ち方の中にも、それぞれ違った良いところがある。前回の記事のような、なかなか思いつかないような引き出しも、まだまだ多く持っているはずだ。今回の記事はここで終了だが、盗めるところはガンガン盗むつもりでこれからもkiyodaiさんの牌譜を見ていきたいと思った。

広告