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「攻撃は最大の防御」という言葉がある。これは格闘技か何かから出てきた言葉なのかな~とかフワッと考えていたが、紀元前500年ごろに孫子の書いた言葉らしい。戦の鉄則ってわけですね。
麻雀においてもこれは当てはまる。自分がアガれば相手のアガリは防げる。安いアガリでも、相手のアガリを潰す価値がある、とかっていうのはもはや説明不要だろう。
んで、麻雀においては「守備力は攻撃力を兼ねる」ということもある。
極端な話、常に相手のリーチを一点読みできる打ち手がいた場合、その打ち手は当たり牌以外の全ての牌を切って、自分のアガリに向かえるわけだ。これはとんでもなく強い攻撃力だ。
まあ、現実にはそれは不可能なわけだけど・・・「現物では刺さらない」ことだけしか知らない初心者と、「これは筋だけど危険度高くて、こっちは無筋だけど切り出しと副露形から刺さりづらくて・・・」と分析できる強者。当然、強者の方が相手の攻撃に対して切れる牌が多い分、的確に押し返すことが出来る。
「読みを前提とした守備力」という部分は、鳳凰卓内でもかなりのレベル差が出てくるところだ。
例えば木原プロのこんな一打もそう。これは明確なロジックから、5sの放銃確率が低いことを読んで打った一打だ。当たらない牌でオリてしまうのは損。巡目は深いとはいえ、これを切れなかったことによってアガり逃すこともあるのだから、切れると切れないとでは大違いだ。これなんかはまさしく、「守備力は攻撃力を兼ねる」と言えるだろう。
ASAPINさんやSeriaさんの牌譜を見ていると、しょっちゅう手牌が短くなる。
仕掛けるだけなら誰でも出来る。問題は、そこから「もったいない」放銃をせずに、人より多くアガれるかどうかだ。
誰でも鳴き増やした方がいいとは全然思ってないけど、僕から不安定な仕掛け後の捌きを取ったら何も武器がないことに気づいたので最近は割と安手でもあがれそうなら仕掛けてる
読みも昔よりマシになったし鳴いていい手のレンジは大分広がってるはず… https://t.co/7IKq0HS2G9— あさぴん/ASAPIN (@asakarapinpin) 2017年11月23日
3副露するのは簡単だが、ここから凌ぎきるのは相当な能力がないとできないことだ。
ここから凌げる自信があるなら、この形になっても損ではないが、逆にここから凌げないならなるべくこの形にならないような進行をした方が良い。仕掛けてよい牌のレンジは一意ではなく、自分の実力・守備力によっても変わってくるのだ。
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