月別アーカイブ: 2017年12月

天鳳強者研究33:銀色いがぐりさん(十段) 華麗な鳴きと押しが光る十段! 前編


36人目の強者研究は、銀色いがぐりさん。最近十段になった方だ。なんでもフリー雀荘通いを十数年に渡り続けていたようで・・・

いやほんとに。これだけ長く成績つけるのすごいですわw

そんな銀色いがぐりさんの麻雀。いがぐりというだけあってトゲトゲしており、かなり押しが強いタイプだ。ちょっとやそっとじゃオリずにアガリに向かい、身にまとったトゲを相手に突き刺して倒す。そんな感じの力強い麻雀。

また、仕掛けが非常にシャープ。決して鳴き散らかすわけではないのだが、ああ、なるほどそれ鳴くのね、と、思わず納得させられてしまうものが多い。

広告


シャープな鳴き

ラス前。ここはチーしてテンパイを取るのだが・・・

待ち取りは高い方に受ける。3着目のため一局消化する価値も大きいが、この巡目ならばラス回避の決定打を打ちつつ、連帯も視野に入れたシャンポン受け。

ドラ3とはいえ、一見、ここから発進するのは不安定とも思えるが・・・・

上家が変則手となれば話は別。マンズ、ソーズは簡単にさばける。

とはいえ、ただチーボタンを押すだけではない。黒5sを晒す。なるべくケアされないよう、細心の注意を払って進行。能あるいがぐりはトゲを隠す。

上家が3副露し、終盤までもつれるも満貫のアガリ。

ラス前のトップ目。一局つぶしたいところだが、この1mからは仕掛けない。1pも2枚飛びだし、何よりペン7sテンパイになると不安定なまま局面を長引かせることにつながりかねない。何でも鳴けば良いわけではない。

こっちからならチー、打6mで自然に捌きにいける。

東一局。白や発を切りながらテンパイに持ち込みたいところ、この6pチーから入った。
前順8mを切っていることからもわかる通り、かなりダマテンを気にしながら進行している。特にここで6pを切ってきた上家はかなり河が濃く、今4pが通ったとはいえ安易に合わせていられない。4pを使い切りながらケイテンに向かうチー。

結果論を言えば全員イーシャンテンだった。とはいえ、あくまでも自分の手との比較。こんなボロボロの手で、こんな濃い河3人を相手にダマテンに刺さるのは、事故とは呼べない。

そんなこんなでなんとかテンパイにたどり着く。汚いテンパイ形だけど美しいぜ~~!

親は白ポン打中、8sポン打6s。
親の仕掛けに対し、後手を踏んでいる局面。これをポン。この後の動き方がかなり難しくなりそうだが、うまく立ち回れる自信があるならばこその仕掛けだろう。

東を切ってきていた上家からもリーチが入る。こうなれば仕掛けるしかない。

両面に振り変わったが、窮地に追い込まれたとも言える4s引き。1sは、上家のリーチにも親の仕掛けにも相当危険なところだ。

こうなればやむかた無し。3mを切って回る。格好は良くないが、格好を気にしている場合ではない。「でも3mも下家に危なくない?」と思ったが、

実は下家はここからずっとツモ切り。3mは通っている。よく見えている。

 

広告


手組み・リーチ判断

イッツーっぽい手。1pより先に発をリリースし・・・

12pよりも先にドラの南をリリース。
もうこの手はイッツーにするということにして、いらない字はさっさと切ってなるべく鳴かれる可能性を減らしながら進行する。

西家の上家が西をカンしたらモロ乗りしちゃいましたの局面。高目タンピン三色。オリたくはないが、ダマにしていても47sは中々拾えなさそうだ。銀色いがぐりさんの選択は・・・

ダマ。

天鳳だと、ハイリスクハイリターンな選択は取りづらいのは当然。特にこの場合だと、東3局とはいえまあまあ点差のあるラス目が相手だ。止めるべき牌もそこそこ限られているため、愚形に近いこんな47sではさすがにダマか。

対面にもドラポンが入り、ここでさすがにギブアップ。

リーチを受け、押し返せる手牌ではないものの、安牌を切りながら粘っている局面。2sが浮いているところ、今2sが通った。

同じく安全牌の白を引いてきて・・・

安易に2sを合わせ打ちせず、白切り。2sを切ってしまうと、3sを引いた時に粘りが利かなくなってしまう。他家もオリているなら、安易な合わせ打ちは明確に損だ。


後編に続く!!

広告


天鳳強者研究33:銀色いがぐりさん(十段) 華麗な鳴きと押しが光る十段! 後編


「桃栗三年柿八年」ということわざがある。
何事も、成就するまでには時間がかかりますよ、という意味合いのことわざ。「石の上にも三年」と似たような言葉だ。しかし銀色いがぐりさんの場合、鳳南に参入してわずか一年ほどで十段まで上り詰めた。栗三年理論でいくと、天鳳位になるまではあと二年かかる計算だが、果たして・・・。

・・・ちなみに、「桃栗三年柿八年」には続きがあり、「女房の不作は六十年、亭主の不作はこれまた一生」というものだそうだ。天鳳界隈の皆様、気をつけましょう。

広告


押し返しの強さ

リーのみになる可能性も大いにあるが、ここはまだまだプッシュ。親番なら負けていられない。

3着目と2100点差のラス目。トップ目のリーチがかかっている局面。自分は愚形残りで、振ればトビ終了もある局面だが・・・

こっからオリてられるか!と片筋の4mを強打(推測)!筋が残りすぎているため、このくらいではまだまだオリず、自分の加点を目指す。

純チャンドラ1のイーシャンテン。早いリーチとはいえ、自分も愚形確定の手牌。

しかしゴリゴリいく。俺はただの栗じゃねえ!銀色いがぐりだ!!

更にゴリゴリいく。親番の時は特に強く前に出る。

こちらはラス争い中の南3局。ここも勝負所と見て腹をくくる。両無筋?そんなの関係ねえ!

そしてゴリっとツモアガリ。めちゃくちゃ大きいアガリを拾う。

広告


その他もろもろ

リーチが入っている局面。カン2sでチーして、5mと4sのくっつきに受ける手もあるが、ここはスルー。放銃もかなり痛い局面、テンパイしたとしても簡単には前に出られない。未来のない、無駄チーはしない。

4sが重なった!今度はチーだ。北、1sと切って安全にテンパイを取れる未来が残っている。3900のアガリはめちゃめちゃ大きいため、取れるものは取りにいく。

結果的に安全牌がなく2m勝負となっているが、両面テンパイなら十分見合うだろう。

お楽しみ牌を持ってきたところ。他家からのリーチも怖い巡目だが、お楽しみ(カン)する?

ゆうべはおたのしみでしたねっ!!カン!!

ワオ!リンシャンから新ドラの2sを引いて、一気にマンガンになりました。

12月に発売された「雀ゴロK本3」によれば、リーチを受けている局面、自分が愚形テンパイであっても、大体の局面で字牌の加カンはすべきだそうだ。誰かが確定で面前テンパイを入れているときですら加カンなので、誰も確定テンパイがいないなら当然の加カンだ。「加カンはめちゃめちゃ強い」というのは、現代の新セオリーになりつつある。

ここは面白い。イーシャンテンだが、西のシャンポンよりもドラのペンチャンを重視して西のトイツ落とし。なかなか見られない選択じゃないだろうか?テンパイ時のアガリやすさよりも打点を重視する。

先切りも駆使する。ほぼ形は決まっており、あとはドラを使い切れれば嬉しいところ。全員に危険な6pは先に処理し、安全に前に出られる体制を作っておく。

ここも難しいところ。西家にカンが入っているところ。47mが薄いため、ドラを切る可能性の残る3m切りもあるが・・・

ここは4s切りでマンズの二度受けの方へ受ける。鳴いても満貫が確定することに加え、大きいのは西家の存在だ。
カンしている西家がこの後リーチと来た時には、147mがボロボロと河に放たれる展開が簡単に予測できる(もちろん西家が既にテンパイしている可能性もあるが)。2mについても、安全度が高い上、簡単にポンできそうだ。仮にドラが3pだったとしても、この4s切りがベストチョイスなんじゃないだろうか。どうだろうか。

これも6pの先切り。2pは上家以外には安全じゃないとはいえ、テンパイ時に出て行くのが両無筋と片無筋では安全度が違う。さらに言えば下家の手は遅そうで、どちらかといえば上家と対面を重点的にケアしたいところ。2pの安全度を買った。


それにしても、一年で十段ってものすごいペース。銀色いがぐりさん、今後もご活躍を期待しています。