【天鳳戦術】「ダマテンはケアするな」はもう古い!強者に学ぶダマテンケア【過去掲載分】



この記事は過去に「鳳南研究所 ウォッチ版」に掲載されていたものです。

先日、「新版 おしえて!科学する麻雀」が発売された。長くデジタルの麻雀の基礎となってきた本の新版。その「押し引き」の項には、ダマテンケアについて、このように書かれている。
「ダマの場合はテンパイ確率の推定が非常に困難であり、有効に戦術に生かすことは難しいので無視するのが一番です」


「ダマテンは無視」
これは現代のセオリーとなっている。
しかし、基本は無視だが、麻雀には「基本」だけで語れない局面が山ほど出てくるのも事実。何もアクションが入っていなくても、濃い河の他家に対して、ダマテンをケアしてオリる、回す、という選択肢は、リターンの薄い手では必要になってくる。
広告


ダマテンに対してオリる、というのは、ある意味で勇気のいる選択肢だ。バラバラな手、残り3巡しかない、というならともかく、自分の手がイーシャンテンなのに、テンパイしているかどうかもわからない他家に対してオリ?そんなことしていいの?と思うかも知れない。いいんです。副露もリーチも入ってなくても、張ってる時は張ってる。強者はこの辺、すごーくシビアにやっている。

強者に学ぶダマテンケア

zeRoさんの牌譜より。東一局。3段目に入り、現状イーシャンテン。4pも切っていることだし、5pをツモ切りするのは簡単だが・・・。

巡目が深く、他家も煮詰まっているのが目に見えているので、ドラまたぎの5pは切らずに先に打東。仕掛けもリーチも入っていないが、ダマテンが2軒入っている。

もちろんテンパイすれば切り出すと思うが、このイーシャンテンから5pを切り出すのはいただけない。ドラも自分の目から1枚しか見えておらず、この巡目なら、どこから満貫と言われても文句は言えない牌だ。リターンの薄い手で、そこそこ事故に遭うリスクを追わない。5pにくっつけて、他のところを払っていく選択肢だってあるわけだし。

ここで5pを切るのは、路肩に落ちている100円玉を拾いに行くようなもの。拾いに行っても大体は事故らないが、事故った時がひどい。100円を拾いに行って10万円の大ケガしたらバカらしい。

競りの南3局。ニャッピー夏目さんは14sテンパイを果たしていたが、6mを引いた瞬間スッと2sに手がかかった。

6mは上家の現物。ん?と思ったが、この打牌の意図はトイメンへのケアだ。
上家の2副露に対し、ラス目のトイメンがかなり危険な牌をバシバシ切りまくっている。捨て牌も濃く、ヤバイダマテンが入っていてもおかしくない。ここでテンパイをとっても2着のままもう一回南3局だが、トイメンに2000点でも打とうものなら、ラス目でオーラスを迎えることになる(2本場のため)。トイメンに両無筋かつドラ表の6mは、安易に打てる牌ではない。

トイメンにはやはりテンパイが入っていた。6mが当たっていたのは結果論と言えるだろうか?トイメンがテンパイしている可能性はかなり高い上、よく見るともうトイメンには14s,47s,36m,69m,47mの5本しか筋しか残っていない。きっちりとビタ止めし、ギリギリの3着を拾った。それにしても・・・形テンとはいえ、テンパイしているところからダマテンにビタ止めって、ちょっとカッコ良すぎるだろう。

広告


こちらは銀色いがぐりさんの6pチー。自分の手がバラバラで、なかなか厳しそう。ピンズを引くのもピンズをチーするのも大差ないため、形テンに向けてターツを作るチー。

4pは下家が切ったものの、上家がドラ表切りで、またちょっと切りづらい牌の仲間入りを果たした。4pを使いきりたいという意図もあるだろう。終盤で手バラならば、これくらいの繊細なケアが必要になってくる。

今回は全員イーシャンテンだった。

このように、自分の手にリターンが少ない時や、明らかにヤバイ手がいる時、強者達はきちんとケアしてしのぎきっている。事故の放銃は仕方ないことだが、事故の放銃を30%でも減らせたら、100半荘での結果はかなり変わってくることだろう。
ポイントは、「他家の河の濃さ」「自分の手にリターンがあるかどうか」だ。自分が手にならない時だけでもダマテンケアするようにすれば、かなり事故は減ることだろう。

オーラスのラス目は必ずテンパイを取りに来る

現状、ラス目と7500差、2着目と5500点差の3着目。こんな状況では、まず優先するべきはラス目の安全牌を切り続けることだ。当たり前のようだが、アガリに向かっている場合ではない。

完全順位制の天鳳で、オーラスのラス目がアガリに来ないということはない。必ず、必ずアガリに向かってくるのだ。自分がここから2着に上がれる可能性もかなり低いため、ここは絶対にラス目に放銃することのないよう、6p9pと切っていく。生牌の発を切って下家に刺さってしまうのは、完全に自業自得。それまでの数十分を全て台無しにしてしまわないよう、細心の注意を払ってケアしていこう。

広告


関連記事


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。