天鳳強者研究32:安斎さん(最高十段):対応と手作りが光る「サボらない麻雀」(前編)




今回の強者研究は、天鳳を初めてストレートで十段まで到達し、最近また天鳳を再開した「安斎」さん。

牌譜を見た印象。サボらない麻雀。

ホームランバッター、というタイプではないが、常に二塁打を打ち続け、隙を見て盗塁もする、みたいな、全盛期の松井稼頭央みたいな麻雀。単打じゃないところがミソだ。

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後手での対応と手作り

安斎さんは、後手の手順が特徴的だ。安全牌を切って中途半端なテンパイを取りにいくよりも、ほとんど通りそうな牌を切って押し返しに資するだけの手を作りに行く手順が面白い。

例えば、ここで9pを合わせるのは簡単だが・・・・

序盤の外側理論で7mから。カン6m受けよりも、ドラを活かしてのチートイツや、ドラの合わせ打ちをポンしてのトイトイなどをもくろんだ感じだろうか。
南ポンしての2000点テンパイは、3巡くらいでオリることになりそうだが、ドラドラ使ったテンパイならしばらく押し返せる。確かに、この方が強く押し返しやすい手になりそうだ。とても面白い手順だと思った。

南3局、飛び寸のラス目のリーチがかかっている局面。ラス目とは3万点差あり、最悪放銃してもラスはあまりない局面。
とはいえこのイーシャンテンから真っ直ぐには押せない。7s→9s(ノーチャンス)、と落としていくのは簡単だが・・・

ここは8p切りとした。ドラは切れないので必ずドラを使い切るわけだが、ドラ引きやドラにくっついた時に戦える形を残す。
例えばドラを縦引きしたとき、安全に取れるペン7p<<9p押しての58sなのだから、安易にソーズを壊さず、9p勝負の構えにしておく。

一手進んでここは9s切り。マンズが横伸びした場合にテンパイ取れない9s切りだが、トップ目の下家も押しているためここは対応の一打。ラス目リーチの河も強いとはいえ、トップ目から両無筋を打ち下ろすとなればほぼテンパイだろう。

仕掛けの妙

ドラドラある時は積極的に仕掛け始め・・・・

この5mもポンしてヘッドレスに受ける。確かに、ここからもう一個ターツを作るよりも、ヘッドレスにしてしまった方が早そうだ。ASAPINさんの「ドラドラダッシュ」を彷彿とさせる仕掛けだ。

大きな大きな3900のアガリ。デバサイ。

オーラスの勝負所。絵合わせする局面とみて、両面チーから入る。

そしてここもドラの6mポンでヘッドレスに!
打点を見せることで、満貫打てない下家の手を止めてしまうデメリットはあるが、上家はどうせ止まらないし、4578sというかなり不安定な部分がある以上、確かにヘッドレスにした方が良さそうだ。面白いなー

ホンイツ仕掛けも多用する。イーシャンテンに受けて・・・

ここで一枚余らせる。親満が見えている状態でのこれは、牽制効果バツグンだろう。巡目も深く、他家から見ればテンパイでもかなり押し返しづらい。
点棒状況的にも、全員ノーテンで一局潰れても何ら問題ないところ。これがもう少し加点したい局面であればおとなしく発切りとなるだろう。

これも字牌の6種盛り合わせのホンイツ。ここから仕掛け始めて・・・・

ここで余らせる。これは牽制効果に加え、打点上昇も見た1m切りだ。1mにくっつけての2900~3900より、東白發どれかの字牌を重ねての7700~12000の打点を追う。

現状6ブロック。さてここから何を考えて何を切る?

安斎さんは6ブロック維持の5p切りとした。5p切りのメリットは、強そうな47s受けを残しつつ仕掛けも利くこと。そして何より・・・

後手から戦いやすいということだ。
89sが全体に対して安全度が高いため、リーチ後に切りながら押し返せるということだ。例えばここに5pが残っていたりすると、テンパイ時に両無筋の5pが出て行くため少し戦いづらい。後手を踏みそうな勝負手なら、後から押し返しやすい手組みにする。5p切りはとても良い一打に思える。

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手組み

あんまりチートイツ進行は好きじゃない。タンヤオもイッツーも見て7s先切りから。

2着目と2万点差離されているラス目。苦しいが、親番はまだ残っている。一応の役なし仮テン・・・

とらず。

ここも5p切り。もう完全にやる気マンマンスイッチが入っている。

そしてイッツーリーチで裏1、満貫の出アガリ。これすごくないっすか??
いくら点棒ないって言ったって、100人いたら99人は最初のテンパイ取っちゃうじゃないすか。なんなら手役派のプロだって7p切る人なんて見たことない。
2万点差を逆転するのって、どっかしらで何かしらのミラクル起こさなきゃいけないわけだ。そんなら、まだ局が残っているうちにミラクルが起きる可能性を上げにいこう、というのが冒頭の7p切り。結果的に満貫をアガれたのはミラクルだが、普通に打っていたらミラクルなんて起こりえなかった。
3シャンテンからならまだしも、テンパイからここまで思い切った選択ができるのすごいわ。この局の安斎さんは完全に主人公と化していた。


後編へ続く!!

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