七段配分の鳳南のウマは90-45-0-135。2着からトップに上がったときのプラスと、2着から3着に落ちた時のマイナスがイコールという、珍しいルール。
まずは準備体操。例えば今、オーラスこんな点棒状況だったとする。
2着目(親)31000 ←自分
3着目 22000
ラス目 0
(トップと2着目の点差は10000点、2着と3着の点差は9000点)
自分は2着目の親。ハイテイ手番でテンパイした。リーチこそかかっていないが、トップ目、3着目、ラス目の2人とも、明らかにテンパイしている。ここは、テンパイ宣言するべきか、伏せて、2着確定で終了するべきか・・・。
この場合の正解は「開ける(テンパイ宣言する)」だ。
現状、トップ目より3着目の方が点数が近いが、自分のトップ条件が「満貫出アガリまたは2600オールツモ」なのに対し、3着目の条件は「跳満出アガリまたは1600-3200以上ツモ」。親子で得点計算に違いがあるため、自分の条件の方が軽く、また連荘してのトップまくりもあるため、トップに上がれる確率>3着に落ちる確率 だ。ラスまで突き落とされる可能性は考えなくていいだろう。
別のパターンを考えよう。オーラス2着目の親で、点棒状況はこんな感じ。
2着目(親)27500 ←自分
3着目 19000
ラス目 15000
(トップと2着目の点差は11000点、2着と3着の点差は8500点)
同じくハイテイでテンパイし、全員テンパイしている中でテンパイ宣言するべきか、伏せるべきか。
この場合も、正解は「開ける(テンパイ宣言する)」だ。
条件は、
自分が「満貫出アガリまたは満貫ツモ」、
3着目は「満貫出アガリまたは満貫ツモ」。
条件は互角だ。ラスに跳満さえ打たなければラスにはならないので、ラスになる可能性はあまり考えなくてもいいだろう。
ところがどっこい、圧倒的に違うところがある。「打点の追いやすさ」「押しやすさ」だ。
まず一つ目、「打点の追いやすさ」。
3着目はこの点差でまず条件を作ってこない。2着争いよりもラス争いに必死だからだ。もちろん、役なし手をリーチして結果的に条件を満たすことはあるだろうが、役があればほぼダマにしてくるし、ポンチーして全速力でアガリに来る。それに対して自分はラスがないため、ある程度自由に手を作れる。
そして二つ目、「押しやすさ」。
自分は満貫を打たなければ2着キープ、ラス目に打たなければラスはないため、特に仕掛けに対してかなりラフに押せる。
逆に3着目は大変だ。放銃即ラスの危険があるため、トップ目、2着目からリーチが来た瞬間に、必死にオリなければいけない。リーチに対してだけでなく、親の仕掛けに2900を打つだけでも大ダメージ、かなり繊細に対応する必要が出てくる。
つまりこの状況、自分は「相手がテンパイ、自分がイーシャンテン」でもまぁそこそこ押せるのに対し、3着目は「相手がテンパイ、自分がテンパイ」でもオリなければいけない。場合によっては「相手イーシャンテン、自分テンパイ」でもオロされる。
これは極端な言い方になってしまうが、3着目は相手がテンパイするまでしかアガリ抽選を受けられないが、自分はトップ目や3着目がテンパイしてからもアガリ抽選を受けられるのだ。この差は大きい。
天鳳はラスが大きいルールのため、ラスと点差が近い3着目は何かと選択肢が狭まる。このことを意識しておくと、2着目の時にポイントを取りこぼしにくくなるかも知れない。
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