【天鳳強者の麻雀観】放銃率の下げ方は、押し型の強者に学べ!!




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「放銃率は高いほうが良い」

これは今から8年前、〓いちはら〓さんがブログに書いた一文。サンマ天鳳位・ヨンマ十段という圧倒的な成績を残すいちはらさんが書いたセンセーショナルなこの一文は、当時の天鳳界隈で大きな話題になった。

時はめぐり2017年。木原プロやzeRoさんなど、攻撃型の高段位が注目されるようになってきた。その牌譜を見ているうちに、放銃率を下げるヒントが見えてきた(ような気がする)ので記事にしたい。




放銃の3パターン

一口に放銃とは言っても、大きく分けて3パターンに分けることができる。

①どうにもならない放銃 
ダマテンへ放銃、2巡目リーチにロクな安牌が無くて放銃、先制3面張リーチを打っての放銃、オーラス押さざるを得ない局面での放銃など。

②めくりあっての放銃
追いかけリーチをかけて放銃、鳴いてのテンパイで押し返して放銃など。

③リターンの薄い手での放銃
安い手で手を縮めすぎて手詰まり放銃、形が整っていないまま、張っているかよくわからない1フーロに放銃。後手を踏んでいるがなんとなく手を崩したくなくて放銃。煮詰まっている局面で、愚形の安手を曲げて追いかけられて放銃。終盤の濃い河のダマテンに放銃など。


全ての局のうち、①の放銃、②の放銃、③の放銃をした局の合計の割合が放銃率だが、同じ放銃率でも強者と弱者では①②③の各割合が違ってくる。

強者A(守備型、放銃率.100)
1000局のうち、
①(無理)で60回放銃、
②(めくり合い)で35回放銃、
③(リターン薄い)で5回放銃。

強者B(攻撃型、放銃率.130)
1000局のうち、
①(無理)で60回放銃、
②(めくり合い)で65回放銃、
③(リターン薄い)で5回放銃。

凡人C(バランス型、放銃率.115)
1000局のうち、
①(無理)で60回放銃、
②(めくり合い)で40回放銃、
③(リターン薄い)で15回放銃。

②(めくり合い)の放銃は、自分の手をあがるリターンもあるため、見合っているならば仕方ない放銃だ。攻撃型の強者は満貫手を作る回数が人よりも多く、後手から押し返してのめくり合いが増えるため、②はどうしても増える。人の1.3倍のリスクを負い、人の1.4倍のリターンを得ているのが攻撃型の強者だ。

問題となるのは③の放銃だ。強者は全員、圧倒的にこの放銃の回数が少ない。攻撃型だろうが守備型だろうが、全員だ。適切に放銃率を下げるには、ターンの薄い手での放銃を極限まで減らしていくこと、ここがキモとなる。

その昔、「リツミサン」という有名プレイヤーがいた。当時人数が少なかった九段まで昇りつめ、天鳳では珍しい面前型の強者として注目を集めていた。この人は相当な守備型で、かなり安全進行の局が多いのだが、面前で打点を作るチャンスを伺い、ハネマンのイーシャンテンから地獄の果てまで押していくタイプ。

もう1人、麻雀研究ガチ勢として配信などで注目を集めていた「Hさん」という人がいた。統計データ等に明るく、割とスピード型。この人も九段まで到達したのだが、八段でもがき苦しんでいた時に、リツミサンの麻雀についてこう語っていた。

「オレは先制の愚形2600で追いかけられて放銃するけど、リツミサンは大体満貫とかハネマンの手で放銃してる。同じ放銃でも中身が違いすぎる

ボソッと言ったセリフだが、この言葉はとても印象に残っていて、私の麻雀観に影響を与えている。その通り、強者と弱者では、同じ放銃でもそこに至るプロセス、リターンの取り方が違うのだ。




強者の牌譜より

牌譜から、押し型強者の守備意識を見てみよう。まずは、いちはらさんの牌譜。

東3局、ドラは3p。ラス目が5sを両面チーして打4m。

そして自分はこの手。ここでの一手は・・・。

当然、9m切ってオリ。「ラス目の」「両面チー」で「河も濃い」。高打点のテンパイ、悪くてもイーシャンテンの可能性が高く、こんな手では到底太刀打ちできない。攻撃型だろうが守備型だろうが関係なく、抜くべき局面ではきっちり抜くことが大切。当たり前のことだが、観戦しているとこれができない人も多い。

こちらはzeRoさん。リーチ、仕掛けとも入っていない局面。だが、ドラそばの5pを持ってきて・・・。

ダマテンをケアしてここで東切り。この順目のこの手は、もはや「満貫のイーシャンテン」ではなく「ケイテンのイーシャンテン」にすぎず、そんなリターンの薄い手で迂闊な牌は切らない。実際に2人テンパイしていた。

 こちらは木原(罪歌)プロの牌譜より。親リーが入っているが、2sが4枚見えているのに加え、上家も下家も中や発を切ってオリているのに現物の1sが出てこず、ほぼ間違いなく1sは2枚山にある局面(山読みの記事参照)。通常であれば親リーにチートイのみで追いかけるのは割に合う選択とは言えないが、必ず山にいると見てリーチと踏み切った。
攻撃型の強者はこうして押し優位な局面を見つけめくり合いをするため、どうしても放銃が増える。だがそれに見合うリターンがあるため、放銃しても悪い放銃ではない。

同じく木原プロの牌譜より。対面の赤5p切りはリーチ前。6pは片スジのようなもので、残りスジも多い。愚形とはいえ、点棒がない状況かつオリ切れるか微妙なため押したくなるところだが、ここは耐えがたきを耐えるオリを選択。
アガって3000点の加点がラス回避の決定打にならないのに対して、放銃でラスENDは致命的な決定打だ。リスク>リターンと判断し、上家の放銃に期待して回る。

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ちなみに木原プロ、zeRoさん、いちはらさんの三人とも、天鳳の中では押しの強さ、高打点、というところばかりが注目されるが、牌譜を見ていると、リーチが来たら大体普通にオリている。
当たり前だ、そんなにいつもいつも押せる手ばかり来るわけじゃない。常識的な押し引きを忘れず、リターンの薄い手ではきっちりオリること。適切に放銃率を下げるためには、この当たり前のことを徹底するのが何よりも大切だ。

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