今回は「モロ引っ掛け」について。
今や「モロ引っ掛け」についてはケアするのが当たり前となってきており、その危険度は通常の無筋と大差ないと言われるようになった。
しかし実際には、リーチの捨て牌によって宣言牌の筋牌の危険度は大きく変わる。ほとんど刺さらない場合もあれば、かなり危険になる場合もある。今回は「宣言牌の筋牌」について、危険度が上がる条件、下がる条件をまとめてみる。
①一度切った牌を宣言牌にしてのリーチ
②一度切った牌のそばを切ってのリーチ
「宣言牌の筋牌」の危険度が下がる条件
①「モロ引っ掛け」に該当する牌の隣が序盤に切られているリーチ
②「モロヒ牌」が2枚以上見えている場合
③両面落としのリーチ
応用編―相手の立場に立って考える
①一度切った牌を宣言牌にしてのリーチ
一度切られた牌をもう一度切ってのリーチは、モロ引っ掛けの可能性がかなり上がる。一度切ったものの宣言牌にもう一度出てくるということは、何らかの形で手牌に関連していた可能性が高く、「2466p」から6p切り、別色のターツが埋まってもう一度6p切ってリーチ、というパターンが考えやすい。
②一度切った牌のそばを切ってのリーチ
宣言牌の筋が危険なのは中筋の牌の場合も変わらない。この場合で言うと5mが「モロヒ牌」にあたる。
9mを先に切っているものの8mを宣言牌まで引っ張ってリーチ。これは8mが手牌に関連していた可能性がかなり高く、468mから8mを切ってカン5mリーチ、という可能性が結構ある。このリーチに簡単に5mを切ってはいけない。
これも同様。8pを切ってから1m、5sを挟んで6p切りリーチ。2468pから8切り→6切りとなった可能性が十分にあり、通常よりも宣言牌筋の3pの危険度が上がる。3巡目に7pが切れていることも、8p→6pという切り巡と矛盾しない。
これも同じく、マンズ待ちが残っているとすれば25mとカン6mが相当危ない。
①「モロヒ牌」の隣が序盤に切られている時

最も基本かつ大事な「モロヒなし」読み。
このリーチの場合は宣言牌筋の「3m」がモロヒ牌だが、先に2mを切っている場合にはかなり通しやすい。このリーチがカン3mだとすれば、2を切った時点で「2246m」から2mを切ってリャンカン固定したことになり、ケースとしてかなり少なくなる。
もちろん、リャンカン固定したケースや「26m」から2を切った後4m,2mと引いてきてカン3m・・・などの例外はありえるが、3mが刺さるのはかなりレアなケースと考えてよい。
これなんかもそうだ。7sは4688sから8を切って4切りリーチの時だけは刺さるが、ほぼ刺さらない。
②「モロヒ牌」が2枚以上見えている場合
これも危険度が下がる大事なケース。モロ引っ掛けに該当する牌が2枚以上見えている場合も、ほぼ刺さらないと考えてよい。
この場合3sが刺さるのは「246s」から6sを切ってリーチしたパターン。だが、3sが2枚見えているこの局面、「246s」からは2sを切ってカン5sに受けるのが自然じゃないだろうか。
③両面落としのリーチ
これはちょうどいい牌譜が見つからなかった(くやしい!)ので牌図で説明。
こんな感じの両面を落としたリーチにモロ引っ掛けはほぼないと考えて良い。4579mから45mを切ることがほぼないからだ。刺さるとしたら一通や三色のカン8mだがレアケース。
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応用編―相手の立場に立って考える
8mを2巡目に切って、宣言牌が7mのリーチ。次巡1mが通ったとして、4mの危険度はどのくらいあるだろうか。
危険度が上がる要因の項目で取り扱った、「一度切られた牌のそばを切ってのリーチ」のパターンだ。357mから7を切ってリーチした可能性があり、カン4mは通常より危険・・・と考える前に、リーチ者の立場に立って自分の捨て牌を見てみて欲しい。自分は1巡目に9mを切っているので、リーチ時点で357mとあったら3mを切って、中筋のカン6mでリーチを打つんじゃないだろうか。よって、このリーチがカン4mである可能性はほぼないと言っていい。もちろん、14mの両面や、4mのバッタはある。
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今回は普段よりも基本的なことについて取り扱ったが、この辺りは知っているのと知らないのとでは和了率、放銃率に大きな差が付くところだ。ご参考まで。
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