鳳凰卓のレベルは上がっているか?


私が天鳳を始めた時はまだ、ヨンマ十段が存在しなかった。
聞くところによれば、昔の天鳳は赤5pが2枚入っていたりした時代もあったりしたらしい。




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初めて十段に到達したのは、「★ばくお★」さん。この人はなんと鳳凰卓ではなく、上卓を打ち続けて十段に到達した。これは当時の天鳳界隈で大ニュースになっていた覚えがある。
この頃はまだ、七段以上でも上級卓、一般卓が押せた時代だった。くうた事件があった今では考えられないユルさだ。

打ち筋は「ひたすらめくり合いを避け、放縦を避け、リスクを負わない!」
という、スライム狩り打法。スライムを倒そうとした時には、攻撃力はいらない。鉄壁の守備力があればダメージを受け付けないので死ぬことなく、何万匹でも倒せてしまう。上卓のポイント配分にうまく対応し、結果を残した。

そして、当時のスタープレイヤーだった「闘士渋川老」(渋川難波プロ)の打ち筋も、かなり守備的なものだった。リード時にはシャンテン数の数だけ安牌を持っておく特徴的な打法。読みも多用する。この打ち方で彼も十段となった。彼も天鳳界に大きな影響を与えたうちの一人と言えるだろう。

影響力の強いこの二人の打ち筋は鳳凰卓に大きな影響を与え、鳳凰卓の当時のトレンドもかなり守備寄りなものだった。例えば・・・。

・東1局、親リーが入っていて3900両面テンパイ。追いかけたいところだが、親に満貫打つとラス率が急上昇するのでダマ→オリ。

・イーシャンテンからは絶対にオリ。イーシャンテンから押す奴は雑魚。カス。ちくわ。

・オーラス2着目でピンフドラ1テンパイ。トップとは3800点差で、リーチしてアガればトップだが、リーチしてラス目にハネ満放縦するとラスだからダマ。

ちょっと盛ったかも。けどまぁこんな感じ。守備的な打ち筋の十段二人が影響を与え、それが行き過ぎて「守備的すぎ」が鳳凰卓内のトレンドになっていた気がする。万事が万事「天鳳だから」と弱気な選択を迫られ、みんなでひたすら我慢大会をしていたような記憶がある。なんだかブラック企業みたいだ。その中でちゃんと高段位になる人は、機会損失というものを正しく理解し、取れるポイントは取り逃さないような打ち方をしていた、のかも知れない。

その後は、近藤千雄プロ(どんよくさん)、木原プロやzeRoさんなど攻撃的な打ち筋が脚光を浴び始め、今度は行き過ぎて「攻撃的すぎ」が最近の鳳凰卓内のトレンドになりつつある気がする。




昔と比べて、鳳凰卓のレベルが上がっているか、下がっているか、というのが話題に上ることがある。これは二つの視点から見る必要があると思う。

まず一つ、鳳凰卓のトップレベルの強者達の実力について。これは昔よりも上がっていると断言できる。
これは、戦術が昔よりも洗練されてきているのが大きいと思う。
鳳凰卓の牌譜を大量に見る中で、6,7年前に素晴らしい成績を上げたあと突如消えた某元十段の牌譜も見たが、今のトップレベルの強者に比べると、正直言って少し見劣りがした。

2つ目に、鳳凰卓のトップクラス以外のレベルについて。これは、少し下がっているような気がする。
私が相当長いこと鳳南を打ち続けている実感として、暴牌が打たれる回数が昔よりも増えているような気がする。押すことの重要性が認知されてきたのはそうだろうが、ある程度押しても良い、という免罪符を得たことで、無謀な押しに対して「言い訳」をしやすくなっているような印象がある。天鳳においては特に、やりすぎな押しは、やりすぎなオリよりも罪深い。

じゃあ、全体としてのレベルが上がったのか下がったのか、これも少し下がったんじゃないだろうか。トッププレイヤーとそれ以外では、母数が違いすぎるからだ。昔の鳳南で安定7.0段だった人が実力そのままで今の鳳南を打ったら、7.1くらいになるんじゃないか、くらいの差だけど。

ただ、昔の牌譜をちゃんと見ているわけではないので、ちゃんと見てみたらああ今の方がレベル高いじゃんってなる可能性も大いにある。そもそも印象(それも昔の記憶)なんて当てにならないし、完全に私の主観なので。

アレだ、昔の鳳凰卓3000戦から学習した爆打くんと、今の鳳凰卓3000戦から学習した爆打くんを用意して、比べてみたらわかるのかも。


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鳳凰卓のレベルは上がっているか?」への4件のフィードバック

    1. つよし 投稿作成者

      コメントありがとうございます!どんよくさんも書こうかどうか迷ってました。今のトレンドは間違いなくどんよくさんの影響もあると思っています。

      返信
  1. 名無し

    面白い分析ですね!
    でも、「鳳南全体のレベルが下がった」というのは疑問に感じます。その理由は、(本文でも述べられていますが)優良な戦術書が登場したり研究が進展したからです。この流れと逆行する「鳳南全体のレベルが下がる」は不自然だと思うんですよね。鳳南のレベルが下がると特上・上級のレベルも下がることになります。特上のレベルが上がると特上を抜けるのに必要なレベルが上がり、鳳凰卓のレベルも上がるというのは明らかだと思います。
    ここで重要なのが「鳳凰卓到達が難しくなった」わけではないことです。理由は同じく良い戦術書の登場などです。すなわち、「天鳳全体のレベルは上がったけど戦術書のレベルも上がったので、かつてほど鳳凰卓到達や昇段にセンスや努力が必要とされなくなった」のが現状ではないかと考えます。これは「鳳凰卓到達に必要な偏差値は下がったけれど、偏差値50のレベルが上がった」とも例えられます。
    「鳳凰卓でも暴牌が目につき、天鳳では押しすぎるミスの方が引きすぎるミスより痛い」というのは本当にその通りだと思います。しかし「押しすぎるミスの方が引きすぎるミスより目につきやすい、弱く見える」というのもあると思います。すなわち、かつては今より恐らく多かった「引きすぎるミス」が過小評価されてる可能性もあると思います。
    かつてと今を比べて「鳳凰卓最下層のレベル」は下がっていると思います。プレイヤーが増えた分、打ち手の分布は上にも下にも広がるためです。その結果、そのような打ち手の下手な打牌が目につきやすくなっている、という要因もあるように感じます。
    もちろん、押し型・引き型などの要素によって、かつての鳳凰卓の方が成績よくなる人も居れば今の方が成績よくなる人も居るでしょう。このように実力というものが単純なスカラーでは表せないということが、この議論を難しくしている一因なのでしょうね。
    長文失礼しました。

    返信
    1. つよし 投稿作成者

      コメントありがとうございます!
      「天鳳全体のレベルは上がったけど戦術書のレベルも上がったので、かつてほど鳳凰卓到達や昇段にセンスや努力が必要とされなくなった」というのは、鋭いご指摘だと思います。
      記事の中で鳳凰卓全体のレベルが下がったというのは印象で書いているに過ぎません。その一方で特上や上卓のレベルは上がっていると思っており、その中で選別された鳳凰民全体のレベルも上がっていると考えるほうが自然かもしれません。

      昔誰かが「押し過ぎの人間にはヘイトが溜まるから、ヘタクソ!という印象が強くなる」というようなことを言っていたのを覚えています。オリすぎのミスは牌譜を見るくらいでしかわからないので、ミスの総量が増えているか減っているかに関わらず、ミスが多く目につくようになっているように見えるのも事実だと思います。多分永遠に答えは出ないテーマでしょうね。

      返信

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