第6回は、シンプルかつインパクト大な素晴らしいハンドルネームをお持ちの「シンプルなワキガ」さんである。
結構十段を維持されていた気がするが、この前見たら九段に降段されていた。諸行無常。
牌譜を見た印象。私の先入観では、この人はニャッピー夏目さんのような、バットを短く持ってコツコツラス回避していくタイプだとばかり思っていたのだが、全然そんなことはなかった。アガリヘの嗅覚が非常に優れている。打点作りもうまい。それでいてラスには落ちないようきっちりやることはやる。こんなのは私の主観に過ぎないけど、この人は強いぞ。
3mは1枚飛び、ソーズの場況は絶好。親もきそう。東4でリードもあるので、多くの十段はペンチャンを外しそうだが、シンワキさんは即リーチといった。順目も微妙なところで自分の河も強いので、ここでリーチして押さえつけておかないとアガリ逃すと見たか。
ほぼほぼラスのない状況。親は降りている。北は生牌、4sがかなり安全だが、次巡以降通る牌も無いのでテンパイを取ってリードを広げに行った。
ラス前二着目。タンヤオドラドラのテンパイ。ピンズの場況は悪い。先ほどのペン3mはリーチといったがこれは?リーチorダマor外し?
テンパイ外し。今度はポンチーも利く上にダマにしても拾える待ちではない。
手が進まないまま親リーチが来てアンパイは28mの2枚。ドラの6mを情熱プッシュ!!親満打ってもラスにはならないため、上位争いに積極的に参加。強い!!
ドラ4の勝負手だが場は煮詰まりつつありかなり出遅れている状況。唯一の両面から仕掛けて2シャンテン!これをちゃんと仕掛けられるのが強者という感じがする。いぬじゃら4さんや太くないおさん、どんよくさんなどは間違いなくチーする一手。
対ダンラスの親、イーシャンテン。8pなど抜くはずもなく9sプッシュ。
ラス前の競っている状況でトップ目とラス目の仕掛け。チーしてシャンテンに取るかと思いきやスルー。見たときはマジで!?と思ったが、すでに南が切りきれないという判断だろう。親はほぼバックで今刺さってもおかしくない牌だし、ラス目に鳴かれた場合が最悪だ。十段に到達する人というのは本当にこのあたりがしっかりしている。
そしてラス目に一牌も鳴かせずに爆守備。残っている役牌の南、中、発は上家と二人で全て殺す決意だ。
東4、3着目。1mポンして2p。アンパイを一枚抱えたケイテン仕掛けだが、誰がテンパイしていてもおかしくさそうなこの場況でどうか。
手を開けてみたら、案の定二人がテンパイ、一人がイーシャンテンだった。これは焦ったか。
14s、14m、69pの手代わりは死んでいる。仮テンからのこの外側8m単騎はリーチ打つかと思ったがダマにした。
この1pをポン!ここから白バックで仕掛けるのか・・・!と思ってみていると、
ホンイツだった。運よくいい感じに育った時だけ前に出る、前準備の1pポン。なるほど、確かにこれはポンしてホンイツの方がいいな。あまりやったことがなかったので勉強になります。
オーラス平和ドラドラテンパイ。3着目で、ラストは12300差、2着とは500点差、トップと8600差。リーチ行くかと思ったがダマにして、次巡ツモ切りリーチと行った。今トップ目の切った5sを、下家が合わせてくる可能性に賭けた1順ダマだろうか。
ターツは足りないがダブ東を残して8s切り。打点を作りに行く。十段はみんな打点作るのがうまいわ。
供託リーチ棒2本。4sは切らずにタンヤオ方面に持っていく1p切り。
そしてカン4pチーから入る。親番だし積極的に動く。
そして6200点のテンパイでプッシュ。アガリヘの道を見逃さない1p切り、4pチー、素晴らしい。
東3局トップ目。三色もある手でこの白はスルー。安全度(DOWN)、スピード(ちょびっとUP)、打点(面前で仕上がる可能性がある分大幅DOWN)、確かにこれは鳴かないほうがいい結果が出そうだ。
1sを引いて両面が出来たが両面崩し。どうせ5s引いたところでリーチ打たない手なので、残り2枚のペン2sに期待するよりは3枚のカン8sに期待する。三色確定する4s引きはあるが、上下のアンパイをキープする3sから切っていった。
牌譜:
http://tenhou.net/0/?log=2016052922gm-00a9-0000-4881e8f9(2着)
http://tenhou.net/0/?log=2016052922gm-00a9-0000-cd5c4e93(トップ)
http://tenhou.net/0/?log=2016052921gm-00a9-0000-d986444a(ラス)
http://tenhou.net/0/?log=2016052920gm-00a9-0000-7a659c5b(3着)
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